解決できない近隣トラブルの対処法

近隣トラブルが解決しにくい理由

当事者間ではなかなか解決が難しい

近隣トラブルが起こった際、トラブルの原因になっている住民に取り合って苦情を伝えたり、集合住宅であれば管理人や管理会社を通してクレームを伝えて解決しようとすると思います。苦情を伝えてその住民が素直に応じてくれればそれに越したことはありませんが、すんなりと苦情を受け入れてもらえず解決しなかったり、それどころか嫌がらせに発展して状況が悪化することも起こりかねません。一方、管理人や管理会社に相談しても、厳重注意しか対応してもらえず状況がよくならないということも少なくありません。

警察は事件性や緊急性があれば対応する

近隣トラブルが発生した場合、警察に通報することも考えられるでしょう。しかし、犯罪が絡んでる可能性や法に触れるような状況が起きていて直ちに対応する必要があることがない限りは、警察は積極的に動いてくれない場合があります。例えば、以下のような事柄は警察が取り合ってくれない可能性が高いと言えるでしょう。

• 隣人が夜中に物音を立てていて眠れない
• 近隣住民に悪いうわさを流されて嫌がらせを受けている
• 外でタバコを吸ってポイ捨てする近隣住民がいて困る
• ゴミを外に放置している住民がいて悪臭がキツい

近隣トラブルで知っておきたい受忍限度とは

近隣トラブルを解決する際に、知っておきたいのが受忍限度です。受忍限度とは、耐えがたい迷惑行為を隣人から受けていて限度を超えている状態であり、人が生活を送るうえで一般的な限度を超えている状態であるかをはかる基準のことです。誰に相談しても解決できない状況には、受忍限度が明確になっていないために客観的な判断ができず、管理人や警察、行政などが動いてくれない場合も考えられます。

騒音や振動、悪臭といったものに関しては、それぞれ法に定められた基準値や規制値が定められています。基準値と比較して生活に迷惑な範囲のものであるか、調査することによって客観的な判断が可能になります。以下では、この受忍限度を踏まえて近隣トラブルの対処法を解説していきます。

近隣トラブルの対処法｜計測器で測定する

隣人によって起こっている騒音や悪臭、振動、電磁波に迷惑しているといった状況であれば、それらが常識の範囲を超えているのかどうか、専用の計測器で測定することで解決につながります。ただし、測定器で測って、基準値よりも高い数値が出ていても迷惑行為と認められない場合もあれば、逆に基準値よりも低い数値が出たとしても迷惑行為の範囲であると認められる場合があります。測定はしたけど数値をどう判断すればいいかわからない場合には、探偵や専門家に相談するとよいでしょう。

近隣トラブルの対処法｜トラブル相手のことを調査する

隣人トラブルが起こった原因は、思いがけないところに隠れているといったこともあります。例えば、その土地や近隣住民が特有のルールや価値観をもっていたり、近隣住民が何らかの事情をかかえている、過去にトラブルが起こったことがあるなど考えられるでしょう。それらの情報を収集することで、今起こっているトラブルの本当の原因が発見できるかもしれません。トラブル相手の調査をするのが難しい場合や、そもそもどうやって調査すればいいかわからない場合は、専門家や探偵に依頼することで解決できます。

まとめ

今回は、誰に相談しても解決できない近隣トラブルの対処法について解説しました。様々な機関や知人に相談してみたものの、解決につながらなくて困っている方は、トラブル状況の客観性が欠けていたり、本当のトラブル原因が明らかになっていない可能性があります。探偵による専門的な調査能力を活用することで、迅速かつ効果的な問題解決が可能となります。

•  記事作成者
  探偵S
  この記事を書いたのは、探偵業界２２年の探偵Sがこれまでの依頼や調査経験を活かして、ユーザーの皆さんにとって有益な情報をわかりやすく作成しています。
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