「社員が会社の金を横領している?」と悩んでいる方は、きっと大きな不安や責任を感じているのではないでしょうか。
不正を疑いながらも確証が持てず、そのまま放置してしまうと、金銭的損害の拡大や、社内モラルの崩壊など深刻なリスクにつながります。そのため、冷静に状況を整理し、証拠をもとに事実を明らかにすることが大切です。それを可能にするのが、探偵調査という選択肢です。この記事では、社員の不正が起きる背景や、放置するリスク、まず取り組むべき行動、そして証拠を確実に集める方法について詳しく解説しました。「動くべきか迷っている」という方は、ぜひ本記事を参考に、正しい判断と早期の対処につなげてください。
社員が会社の金を横領している?
2025-04-22
2025-05-14
社員が会社の金を横領しているのでしょうか?
※相談例は探偵興信所(社)が収集したデータより一部内容を変更して掲載したものです。
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相談者
経費の使い方に違和感があり、売上や在庫管理も合わない日が続いています。特定の社員の動きが怪しいのですが、証拠もないまま問い詰めることもできず、モヤモヤとした不安だけが積もってきています。もしかして、社員が会社の金を横領しているのでしょうか?
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探偵興信所
社員の金銭不正は、疑わしき時点で対応しなければ、被害が拡大したり、会社全体の信用を失うリスクにつながることがあります。しかし、証拠がない段階で感情的に対応してしまうと、逆に関係悪化や訴訟リスクを生む可能性もあるため注意が必要です。まずは「どの点に違和感を感じたのか」「何がどう不自然なのか」を記録し、冷静に状況を整理することから始めましょう。事実を可視化することで、初めて正しい対処法が見えてきます。
社員が会社の金を横領する背景
信頼によるチェック体制の甘さが盲点に
中小企業や少人数の職場では、社員同士の信頼が前提で業務が回っているケースが多くあります。
経理や現金管理を「この人なら大丈夫」と任せきりにしてしまい、複数の目で確認する仕組みが整っていないことが、不正の温床になることも。悪意があって始めたのではなく、気の緩みや出来心から“バレないなら…”と不正に手を出してしまうケースは、実は珍しくありません。信頼関係があるからこそ、逆に気づきが遅れるリスクもあるのです。
「内部告発しづらい」職場環境が長期化を招く
金銭にまつわる不正は、周囲の社員が薄々気づいていたとしても、「誰も言わないから自分も言えない」という空気が働きやすい問題です。
特に小さな職場や家族経営に近い環境では、告発=裏切りや対立を意味すると受け取られがちで、見て見ぬふりをされてしまうケースもあります。こうした“沈黙の圧力”がある職場では、加害者はより大胆に行動し、発覚したときには被害が深刻化していることも多いのです。
この問題を放置してしまうリスク
「まだ確証がないし…」「信じたい」そんな思いで不正の兆候を放置してしまうと、損害額が膨らむだけでなく、会社全体の信用や社員間のモラルも損なわれてしまいます。
また、本人に気づかれないまま対応を誤ると、証拠隠滅や退職による逃亡など、対処のタイミングを完全に逃す危険もあります。早期対応は、会社の損失を最小限に抑えるだけでなく、再発を防ぐための“組織改善のきっかけ”にもつながります。
- 金銭的損失が想定以上に広がる恐れがある
- 他の社員にも不正が波及する可能性がある
- 内部統制の甘さが外部に露呈する
- 不正社員が退職し、真相が闇に消える
- 社内の信頼や結束が崩れてしまう
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横領疑惑の真相を確かめるために必要なこと
社員の不正は「気になる」だけでは動けず、「証明できる」状態になって初めて対処が可能になります。
ですが、感情的に問い詰めたり、周囲に噂が広がったりすれば、証拠を隠されたり、関係が悪化してしまうリスクも。そこで重要なのが、冷静かつ記録的に事実を積み重ねる行動です。ここでは、不正が疑われる社員の動きを整理し、信頼と公平性を保ちながら、状況を把握するための具体的なステップをご紹介します。
売上・在庫・領収書などにズレがないか、違和感のある数字や処理をまとめておきましょう。
勤務時間、休憩の取り方、金庫・帳簿への出入りなど、普段と違う様子を見逃さず記録します。
業務上のやり取りや不自然な申請書類などは、削除される前にコピー・PDF保存を。
データや帳簿のアクセス権限を見直し、不正の余地を徐々に制限していきましょう。
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キーポイント
不正調査は「勘」ではなく、「準備された記録」がすべてです。小さな違和感でも、その積み重ねが動かぬ証拠につながる可能性があります。また、対応を急ぎすぎて相手に気づかれると、証拠が消される恐れもあるため、“バレない整理”と“冷静な観察”をセットで進めることが重要です。
自分で行える対処策と利用できる専門家・窓口
自分で行えること
社員の不正に気づいたとき、すぐに大ごとにせずとも社内でできる予防・確認策はたくさんあります。
まずは帳簿・金銭出納・在庫などの記録を見直し、不自然な点を見つけたら、関係資料を静かに集めておくことが重要です。また、不正が行われている可能性がある部署や業務フローには、複数人での確認体制を設けるなど、“一人で完結できない仕組み”への変更が有効です。ただし、動きが目立つと相手に気づかれてしまうため、慎重なタイミングと方法で進めましょう。
- 領収書や帳簿のチェック項目を再確認する
- 該当部署の現金出納を二重チェック体制に
- レジ・システムのログや操作履歴を保存
- 怪しい申請書類はコピーして保管しておく
- 金庫・データのパスワードを変更・制限する
自己調査で気を付けること・リスク
社内で調べようとするあまり、社員に疑いをかけたことがバレてしまうと、証拠隠滅やトラブルに発展するリスクがあります。
また、調査が感情的・主観的に進んでしまうと、逆に相手から名誉毀損などを主張される可能性も。不正の有無を確認したい気持ちは当然ですが、それだけに留まらず「どう見られるか」「記録に残るか」も常に意識しましょう。不確かな段階で強く出るより、確実な情報を静かに整える方が有効です。
- 証拠が不十分なまま追及すると訴訟リスクも
- 感情的対応で社内トラブルに発展することがある
- 調査の動きが漏れて証拠を隠される危険
- 調査対象者の退職で真相が消えるリスク
- 他の社員との信頼関係が揺らぐ可能性も
利用できる専門家・窓口
金銭トラブルや不正調査は、「社内でやりきれない」限界点があるため、専門家に相談するのが得策です。
弁護士は、証拠の扱いや法的対応の見通しをアドバイスし、会計士・税理士は、帳簿上の不自然な点や資金移動を客観的に指摘できます。また、探偵は社員の行動や金銭の使い方を記録・分析し、証拠の可視化をサポート。「不正をしたかどうか」だけでなく、その後の対処方針も一緒に考えてくれる存在です。
該当社員の行動観察、勤務態度、金銭の使い方などを記録し、外部から見た“客観的な証拠”を報告書として提供します。調査は非公開で行われるため、社内に知られず安全に進められます。
帳簿や経費の分析、在庫と金銭の整合性チェックなどを通して、内部不正が起こりやすいポイントや“数字の違和感”を見つけてくれます。
不正が発覚した際の懲戒処分や損害賠償、退職後の対応について法的にアドバイスし、事前にトラブル化を避ける方策を考えることができます。
はじめての方にも安心の探偵依頼を
探偵興信所一般社団法人は、はじめて探偵や興信所を利用される方に安心してご利用いただけるように、ご依頼の流れから調査内容まで分かりやすくご説明できるように心がけています。また、探偵業界全体の向上を目指し、探偵社のセカンドオピニオンとしても利用できるなど、調査依頼だけではなく誰でもお困りの際には利用できる社団法人を目指しています。
社員の横領疑惑を確かめるなら探偵調査の活用が有効
探偵調査が有効な理由
探偵は尾行や張り込み、現場の撮影や行動記録を通じて、社員が私的に会社資金を使用していた、業務外で不審な出入りがあったなど、言い逃れのできない事実を裏付けとしてまとめます。
調査結果は時系列付きの報告書として整理され、懲戒処分・刑事告発・損害賠償など、あらゆる判断材料として活用できます。また、感情論ではなく「事実に基づく対応」が可能になることで、社内外への影響も最小限に抑えられるのです。内部の人間による追及は、「私怨」「パワハラ」などと捉えられるおそれもあるため、冷静な第三者に任せることが最も安全かつ効果的な手段です。
探偵事務所や興信所に依頼するメリット・デメリット
メリット
探偵に依頼する一番のメリットは、確かな証拠をリスクなく集められることです。
社員の不正を疑った場合、社内の人間が調べようとするとどうしても感情が絡み、公平性や客観性が損なわれがちです。しかし探偵は、調査対象の行動を冷静かつ中立的に観察・記録し、証拠性の高い報告書としてまとめるため、法的対応にも耐えうる資料となります。調査対象に知られずに証拠を押さえることで、社内の混乱や告発による名誉毀損リスクを回避しながら、企業として“正しい判断”を下すことが可能になるのです。
デメリット
多くの経営者が心配するのが、「調査していることが社員にバレたらどうしよう」という点です。
実際、調査の存在が知られると証拠を隠されたり、逆に訴えられるリスクもあるため、この不安は当然のことと言えます。しかし探偵調査は非接触・非通知が基本で、対象者にバレることもなく、調査記録は外部に漏れないよう徹底されています。また、調査の範囲や手法についても、相談時点で企業側の不安や希望を丁寧にヒアリングした上で実施されます。「バレないことを最優先にした調査」が可能という点で、探偵は非常に柔軟かつ安全なパートナーと言えるでしょう。
探偵調査に関するよくある質問と答え
相談者からのよくある質問と探偵興信所による答えです。
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相談者
まだ確証がない段階でも依頼できますか? -
探偵興信所
はい、もちろん可能です。探偵への依頼は「違和感がある」「怪しいと感じる」段階でも問題ありません。証拠の有無ではなく、“客観的に確認したい”という意思があれば調査は成立します。
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相談者
調査対象が不正をしていなかった場合はどうなりますか? -
探偵興信所
「何もなかった」という事実も、組織の健全性を確認できる貴重な情報です。むやみに疑う必要がなくなるため、経営判断の安心材料として活用できます。
専門家の力で社員の不正行為を明らかに
相談窓口を利用する
社員の不正は、会社の信用・資産・人間関係を揺るがす深刻な問題です。
でも、「確証がないから何もできない」と不安を抱え続ける必要はありません。小さな違和感を放置せず、冷静に状況を可視化することで、あなた自身と組織を守ることができます。探偵調査は、事実を第三者の目で記録し、あなたの判断を支えるための武器となります。大ごとになる前に、ひとつずつ丁寧に、そして着実に対処するため、弊社の24時間無料相談窓口へご相談ください。“静かに強く動く”という選択が、あなたの企業と信頼を守る確かな一歩になります。
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記事作成者
法人信用調査員K
この記事を書いたのは、法人信用調査を担当しているK調査員です。探偵業22年の監修者の元、ユーザーの皆さんにとって有益な情報をわかりやすく提供できるよう情報作成を行なっています。
記事作成者プロフィール -
栗山弁護士
弁護士アドバイス:法人信用調査を探偵に依頼する際には以下の点に注意して有効的な活用をしましょう。
・法的トラブルの予防として:企業間でのトラブルを未然に防ぐために、相手企業の法的問題や潜在的なリスクを把握することが重要です。探偵は、企業の訴訟歴や法的トラブルを調査し、予防措置を講じるための情報を得ることができるため弁護士への依頼と合わせて活用することが有効的だと言えます。
・顧問弁護士とのタッグ:企業では顧問弁護士がいる場合が多いかと思いますが、トラブルの解決やリスクヘッジにおいて顧問弁護士と探偵のタッグを組んでおくことでリスク管理に大きく貢献できるといえるでしょう。
※探偵興信所はじめて相談室の記事は、探偵調査員が作成後、弁護士と心理カウンセラーによる監修を行い、相談者や一般ユーザーのコメント、意見を反映させて掲載しています。相談内容や事例は過去の相談例を元に一部変更して記載しています。
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