副業禁止の従業員が隠れて副業をしている場合、企業秘密漏洩や業務効率の低下といった深刻なリスクを招きかねません。
これらを放置すれば、企業の信用が揺らぎ、職場環境も悪化します。探偵調査は、こうした疑惑を合法かつ秘密裏に解明し、迅速な対応を可能にする手段として有効です。確かな証拠に基づく対策で、問題を根本から解決しましょう。そこでこの記事では、探偵調査で従業員が隠れて副業していないか確認する方法を紹介します。
従業員が副業しているか調査したい方へ
2024-11-27
2024-11-27
従業員の副業にまつわる問題
副業禁止の法的効力
就業規則に副業禁止の旨を記載している場合であっても、法的効力は限定的です。
公務員は国家公務員法や地方公務員法により、原則として副業が禁止されていますが、民間企業における従業員の副業・兼業を制限する法律は存在しません。そのため、仮に裁判へと発展した場合、「副業禁止」が就業規則で明記されていても、合理性を欠いた副業禁止規定であれば無効と判断される可能性があります。つまり、下記の例に当てはまる場合、従業員が副業禁止の規則を破っても法的処置が取れるとは限らないのです。
- 従業員の職種や役職、業務内容を考慮せずに全面的に副業を禁止している
- 休日や勤務時間外など本業に影響を与えない時間帯での副業活動も含めて禁止している
- 会社の事業と競合しない業種での副業までも禁止している
- 副業の申請・許可制度すらなく、絶対的に禁止している
- 従業員の経済的理由や自己実現など生活状況を考慮せずに禁止している
懲戒処分になるケース
副業禁止の規則を定めている場合、従業員に法的処分を与えるのは困難を極めます。しかし、会社の規則を破ったことは確かですから、下記の項目に該当する場合には懲戒処分の対象となります。
- 申請や許可を得ずに副業をしていた
- 副業によって本業の業務効率が低下した
- 副業を通じて企業秘密が外部に流出した
- 副業によって業務上の責任を果たせていない
- 競業避止義務に違反している
従業員の副業疑惑を放置するリスク
副業禁止の会社なのに従業員が隠れて副業をしている疑惑を放置すると、企業にとって深刻なリスクを招く可能性があります。下記に考えられるリスクをまとめましたので、きちんと把握した上で適切な対処策を講じましょう。
- 従業員の副業先で会社の企業秘密や顧客情報が漏洩する
- 副業の疲労や時間不足で本業の集中力やパフォーマンスが低下する
- 競合他社で副業している場合、会社の利益に反する状況を生む
- 副業先での従業員の不適切行為が会社の評判を損なう
- 副業禁止の規則が軽視され、その他の職場規律も守られなくなる
相談事例|「従業員が隠れて副業していないか調査したい」
-
40代男性
私は広告会社を経営しています。当社は副業を禁止しているのですが、最近、ある従業員が隠れて副業をしているのではないかと感じています。その従業員は以前より業務の進捗が遅れがちで、会議での発言も少なくなり、集中力が欠けているように見えます。また、他の社員から「外部のプロジェクトに関わっているのでは?」という噂も耳にしました。特に心配しているのは、当社の顧客情報やキャンペーン戦略が外部に漏れるリスクです。この状況を放置すれば会社の信用問題にも発展しかねません。従業員に直接確認する前に、確かな証拠を収集し、冷静に対処したいと考えています。
※相談例は探偵興信所(社)が収集したデータより一部内容を変更して掲載したものです。
家出調査のご案内家出調査について詳しく知る
探偵興信所による家出調査を依頼する前にどんな調査を行うのか、費用はいくらなのか、依頼の流れなど家出調査の詳細についてご案内しています。
従業員が副業をしていないか調査するために必要なこと
現在の客観的な記録を収集しておく
従業員が隠れて副業をしているか調査するために、まずは業務状況や行動の客観的な記録を収集することが重要です。
勤務態度や業務効率の変化、社内の規則遵守状況を把握し、ヒアリングや勤務時間の分析を行いましょう。また、副業禁止の就業規則が明確に定められ、その内容が従業員に周知されているか確認することも必要です。これらの事実を元に、適切な手続きを進められるように準備を整えることが欠かせません。
-
キーポイント
副業が懲戒対象となるかどうかは、その影響次第です。業務効率への影響や会社の機密情報漏洩のリスクを特定し、それが規則に抵触するかを冷静に判断しましょう。
従業員の副業疑惑を調査するためにできること
自分で行えること
従業員が隠れて副業をしていないか確認するために、まずは下記のことを実施してみましょう。自分でできることには限界がありますが、これらの対応で初期の情報収集を進められます。
- 就業規則の確認と従業員への再周知を徹底する
- 勤務態度や生産性の変化を記録する
- 業務時間外の活動を直接的に確認しない範囲で情報収集する
- 社内の噂や従業員のコミュニケーション内容を把握する
- 聞き取り調査を行い、状況を把握し改善提案を試みる
自分で行えない場合に利用できる場所
自自分で対応しきれない場合は、以下の専門家を活用することで問題解決がスムーズになります。
副業禁止規定の適法性確認や懲戒手続きの法的助言を提供してくれます。
探偵が従業員の普段の行動や副業先の調査を行愛ことで、合法的に副業実態を把握することができます。
はじめての方にも安心の探偵依頼を
探偵興信所一般社団法人は、はじめて探偵や興信所を利用される方に安心してご利用いただけるように、ご依頼の流れから調査内容まで分かりやすくご説明できるように心がけています。また、探偵業界全体の向上を目指し、探偵社のセカンドオピニオンとしても利用できるなど、調査依頼だけではなく誰でもお困りの際には利用できる社団法人を目指しています。
従業員の副業疑惑を明らかにするために探偵興信所の法人向け調査を利用する
探偵興信所で行えること
探偵調査を利用することで、従業員の副業の実態を客観的かつ合法的に把握できます。
探偵は従業員の勤務時間外の行動や、副業先での活動状況を調査し、詳細な報告を提供します。これにより、証拠に基づいた適切な対応が可能となり、トラブルの予防や解決を迅速に行えます。また、探偵の調査結果は法的にも利用可能な形で提供されるため、懲戒処分や今後の対策を円滑に進める助けとなります。
探偵に調査を依頼するメリット・デメリット
メリット
従業員が隠れて副業をしているかどうか、その実態を正確かつ合法的に把握することができます。
探偵はプロの調査スキルを活用し、勤務時間外の行動や副業先での活動状況を徹底的に調査します。この結果を基に、会社の規則遵守状況を確認できるだけでなく、従業員との適切なコミュニケーションを図るきっかけを作ることも可能です。特に、副業が業務効率や企業の利益に直接影響している場合、事実に基づいた対応策を迅速に講じる助けとなります。
デメリット
探偵調査の依頼が従業員に知られると、信頼関係が損なわれるリスクがあります。
このような状況を避けるため、事前に副業禁止規定の周知や、規則違反が業務や会社に与える影響を丁寧に説明し、従業員全体に理解を求めることが重要です。また、探偵に調査を依頼する際は信頼できる探偵事務所を選ぶことが必要です。調査結果を得た後も、冷静かつ公平な対応を心掛けることで関係悪化を防ぐことができます。
同様の問題を抱える相談者から頻繁に寄せられる質問と答え
相談者からの頻繁に寄せられる質問と探偵興信所からの答えです。
-
相談者
調査はどの様に進められますか?従業員に気づかれたくないのですが…。 -
探偵興信所
探偵は従業員に気づかれることなく調査を行う高度な技術と守秘義務を持っています。調査の全過程が徹底的に秘密裏に進行するため、依頼者が伝えない限り従業員に知られることはありません。 -
相談者
調査結果が得られた場合、どう活用すればいいですか? -
探偵興信所
調査結果を基に従業員と冷静に話し合いを行いましょう。必要に応じて、就業規則の見直しや法的措置を進めるため、弊社が提携する弁護士に相談することも可能です。ご希望の場合はお気軽にお申し付けください。
従業員が隠れて副業していないか調査したいなら専門家へご相談を
相談窓口を利用する
副業疑惑を放置するリスクは、企業の未来にも悪影響を及ぼしかねません。
従業員との信頼関係を保ちながら、適切な対応を進めるためには、早期の行動が必要です。不安を取り除き、確実な対策を始める一歩として、ぜひ弊社の24時間無料相談窓口を利用してください。専門的な調査と確かな証拠が、解決への鍵となります。
-
記事作成者
法人信用調査員K
この記事を書いたのは、法人信用調査を担当しているK調査員です。探偵業22年の監修者の元、ユーザーの皆さんにとって有益な情報をわかりやすく提供できるよう情報作成を行なっています。
記事作成者プロフィール -
栗山弁護士
弁護士アドバイス:法人信用調査を探偵に依頼する際には以下の点に注意して有効的な活用をしましょう。
・法的トラブルの予防として:企業間でのトラブルを未然に防ぐために、相手企業の法的問題や潜在的なリスクを把握することが重要です。探偵は、企業の訴訟歴や法的トラブルを調査し、予防措置を講じるための情報を得ることができるため弁護士への依頼と合わせて活用することが有効的だと言えます。
・顧問弁護士とのタッグ:企業では顧問弁護士がいる場合が多いかと思いますが、トラブルの解決やリスクヘッジにおいて顧問弁護士と探偵のタッグを組んでおくことでリスク管理に大きく貢献できるといえるでしょう。
※探偵興信所はじめて相談室の記事は、探偵調査員が作成後、弁護士と心理カウンセラーによる監修を行い、相談者や一般ユーザーのコメント、意見を反映させて掲載しています。相談内容や事例は過去の相談例を元に一部変更して記載しています。
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