
探偵は、依頼を受ければ自由な方法で調査できるわけではありません。探偵業法をはじめ、個人情報保護法、ストーカー規制法、住居侵入罪などに関係する法律を守り、対象者の生活の平穏や権利を侵害しない範囲で調査を行う必要があります。尾行、張込み、聞き込みなどは適法に行える調査方法ですが、不法侵入、盗聴、無断でのスマートフォン閲覧、違法なGPS設置などは認められません。また、相談者も調査結果を犯罪、嫌がらせ、ストーカー、差別などに利用することはできません。探偵調査は、正当な目的と適法な方法の両方がそろって初めて行えるものです。当法人では、契約前に調査目的、方法、料金、報告方法などを説明し、法律上対応できない依頼は受けていません。法律問題そのものの判断や交渉が必要な場合は、弁護士や警察など適切な相談先と役割を分けて対応します。
探偵調査に関係する法律と利用時の注意点を知る
2026-07-10
2026-07-10
- 目次
- 探偵調査と法律の関係
- 探偵業法で定められていること
- 法律上できる調査・できない調査
- 依頼者にも守っていただきたい法律
- 調査結果の取り扱いにも法律があります
- 法律に関する相談は誰にすればよいか
- 探偵と法律に関するよくある質問
- 法律を守ることが安心できる探偵調査につながる
- この記事のキーポイント
- 探偵調査は探偵業法や関係法令を守って行います
- 尾行や張込みでも対象者の権利への配慮が必要です
- 不法侵入や盗聴などの違法調査は行えません
- 調査結果を違法な目的に利用することはできません
- 法律上の判断や交渉は弁護士や警察と役割を分けます
探偵調査と法律の関係
探偵調査は法律の範囲内で行います
探偵は、依頼を受けたからといって、自由な方法で情報を集められるわけではありません。探偵業法をはじめ、個人情報保護法、刑法、ストーカー規制法などの関係法令を守り、対象者の生活の平穏や権利を侵害しない範囲で調査を行う必要があります。尾行、張込み、聞き込みなども、場所や方法によっては問題になるため、状況に応じた慎重な判断が欠かせません。調査目的が正当であり、調査方法も適法であることが、探偵調査の基本です。
- 探偵業の運営や契約を定める探偵業法
- 個人情報の適切な取り扱いを定める個人情報保護法
- 住居侵入や盗聴などに関係する刑法や関係法令
- つきまとい行為などを規制するストーカー規制法
- 調査結果の利用方法に関係する民法やその他の法律
法律を守ることが相談者の保護につながります
違法な方法で集めた情報は、相談者が期待する形で利用できないだけでなく、調査対象者とのトラブルや法的責任につながるおそれがあります。そのため、探偵興信所一般社団法人では、相談時に調査目的を確認し、法律上問題のない範囲で調査方法を検討します。不法侵入、盗聴、スマートフォンへの不正アクセスなどを前提とした依頼は受けられません。法律に沿って調査を進めることは、対象者だけでなく、相談者自身の安全と権利を守ることにもつながります。
法律相談や交渉は専門家と役割を分けます
探偵は、事実確認や証拠収集を行う立場であり、法律上の判断や相手との交渉、裁判手続きを代理することはできません。慰謝料請求、離婚、損害賠償、契約問題などが関係する場合は、弁護士への相談が必要になることがあります。事件や事故、身の危険がある場合は、警察への相談を優先します。探偵、弁護士、警察の役割を分け、状況に合った相談先を選ぶことが大切です。
探偵業法で定められていること
探偵業の適正な運営と利用者保護を定める法律
探偵業法は、探偵業務の適正な運営を図り、個人の権利や利益を守るための法律です。探偵業を営むには、営業所ごとに管轄する公安委員会への届出が必要です。ただし、届出を行っているからといって、特別な権限が与えられるわけではありません。探偵も一般の人と同じように法律を守り、対象者の生活の平穏や権利を侵害しない方法で調査を行う必要があります。
- 公安委員会への探偵業の届出
- 違法な目的で調査結果を利用しないことの確認
- 契約前の重要事項説明と書面の交付
- 契約内容を明記した書面の交付
- 業務上知り得た秘密の保持
- 調査資料の不正利用を防ぐための管理
契約前の説明と書面確認が必要です
探偵へ正式に調査を依頼する際は、調査内容、期間、方法、料金、支払時期、契約解除、調査資料の取り扱いなどについて、契約前に書面による説明を受けます。契約後にも、具体的な調査内容や報告方法を記載した書面が交付されます。説明を受けても分からない点がある場合は、署名や支払いをする前に確認することが大切です。
秘密保持と資料管理も法律上の義務です
探偵業務に従事する者は、正当な理由なく、業務上知り得た秘密を漏らしてはなりません。この義務は、退職などによって業務を離れた後も続きます。また、調査で作成または取得した文書、写真、映像、電子データなどについても、不正利用や不用意な流出を防ぐ措置が必要です。探偵興信所一般社団法人では、法令に基づく秘密保持と適切な資料管理を、安心できる調査の基本としています。
法律上できる調査・できない調査
適法な方法で確認できる範囲があります
探偵は、尾行、張込み、聞き込みなどを用いて、対象者の行動や所在、接触人物、生活実態などを確認します。ただし、これらの方法も場所や状況に配慮して行う必要があります。公共の場所での行動確認や、周囲に不利益を与えない範囲での聞き込みは可能ですが、対象者の権利や生活の平穏を侵害する方法は認められません。
- 住居や敷地への不法侵入
- 盗聴や盗撮を前提とした情報収集
- スマートフォンやメールへの不正アクセス
- 相手の承諾を得ない違法なGPS設置
- 身分を偽って不正に個人情報を取得する行為
知りたい内容でも確認できないことがあります
相談者が必要としている情報であっても、法律上確認できない内容があります。たとえば、相手のLINEやメールの中身、銀行口座の残高、通信履歴、戸籍情報などを不正な方法で取得することはできません。また、調査対象者の自宅内や私有地へ無断で入り、証拠を撮影することも認められません。入手方法が違法であれば、依頼者にもトラブルが及ぶおそれがあります。
適法な代替方法を検討します
確認したい内容をそのまま取得できない場合でも、行動確認、公開情報の整理、関係者への聞き込みなど、法律に沿った別の方法で事実へ近づけることがあります。探偵興信所一般社団法人では、依頼者の希望だけで方法を決めるのではなく、調査目的と必要性を確認したうえで、法律に反しない現実的な調査方法をご案内します。
依頼者にも守っていただきたい法律

調査結果を違法な目的に利用することはできません
探偵調査は、正当な目的がある場合に限って行われます。調査結果をストーカー、嫌がらせ、脅迫、犯罪、差別的な取り扱いなどに利用することはできません。そのため、正式な契約時には、調査結果を違法な行為に使用しないことを確認します。調査方法だけでなく、調査を依頼する目的や結果の使い方にも適法性が必要です。
- 相手の居場所を突き止めて待ち伏せする目的
- 復讐や嫌がらせのために行動を調べる目的
- 脅迫や犯罪に利用するための情報収集
- 人種、出身、思想などを理由とした差別的な調査
- 接近禁止命令などに反する接触を目的とした調査
依頼目的を正確に伝えることが大切です
同じ調査内容でも、目的によって対応の可否は異なります。たとえば、連絡が取れない家族の安否を確認したい場合と、拒絶されている相手の居場所を知りたい場合では、確認すべき事情が異なります。相談時には、相手との関係、これまでの経緯、調査後に何をしたいのかをできるだけ正確にお伝えください。調査目的を明確にすることが、適法な調査方法を選ぶための第一歩です。
目的に問題がある場合は調査をお断りします
相談時には正当な目的と説明されていても、その後に違法利用のおそれが判明した場合は、調査を開始できない、または途中で中止することがあります。探偵興信所一般社団法人では、依頼者の希望だけを優先するのではなく、対象者の権利や周囲への影響も確認します。秘密保持がある場合でも、違法な目的の依頼を受けることはできません。法律を守ることが、依頼者自身をトラブルから守ることにもつながります。
調査結果の取り扱いにも法律があります
調査報告書や証拠は目的に沿って使用します
探偵が作成する調査報告書には、写真、行動記録、立ち寄り先、接触人物など、個人に関する情報が含まれます。そのため、調査結果は依頼目的に沿って慎重に使用する必要があります。慰謝料請求や離婚協議、損害賠償、社内対応などに利用する場合でも、必要な範囲を超えて第三者へ広げないことが大切です。
- 調査目的と関係のない用途に使用しない
- 報告書や写真を不用意に第三者へ見せない
- SNSやインターネット上へ公開しない
- 相手への脅迫や嫌がらせに利用しない
- 法的手続きで使用する場合は弁護士へ確認する
SNSへの公開は新たなトラブルにつながります
調査で得た写真や動画、相手の氏名、勤務先、住所などをSNSへ掲載すると、プライバシー侵害や名誉毀損などの問題につながるおそれがあります。たとえ調査内容が事実であっても、公開方法や目的によっては法的責任を問われる場合があります。事実を確認できたことと、その情報を自由に公表できることは別です。
法的手続きでの利用は専門家に確認します
調査報告書が裁判や交渉でどのように扱われるかは、内容や取得方法、争点によって異なります。探偵は事実を記録して報告しますが、その資料が法的にどのような意味を持つかを判断するのは弁護士や裁判所です。慰謝料請求、離婚、損害賠償などを考えている場合は、調査を始める前に必要な証拠の内容を弁護士へ確認することも有効です。当法人では、調査結果を適切に活用できるよう、必要に応じて専門家との連携をご案内します。
法律に関する相談は誰にすればよいか
確認したい内容によって相談先は異なります
探偵、弁護士、警察、公的機関は、それぞれ対応できる内容が異なります。探偵は事実確認や証拠収集を行いますが、法律上の判断や相手との交渉を代理することはできません。反対に、弁護士は法的な手続きや交渉を担当しますが、現地での尾行や張込みを行う立場ではありません。何を確認したいのか、どのような解決を目指すのかによって相談先を選ぶことが大切です。
- 事実確認や証拠収集は探偵
- 慰謝料請求や損害賠償、交渉は弁護士
- 事件、事故、身の危険がある場合は警察
- 契約や消費者トラブルは消費生活相談窓口
- DVや虐待などは専門の公的相談機関
探偵と弁護士を連携して利用する場合があります
離婚や慰謝料請求、損害賠償、企業間トラブルなどでは、調査による事実確認と法的な対応の両方が必要になることがあります。その場合は、弁護士へ相談して必要な証拠を確認したうえで探偵調査を行うと、目的に合った情報を集めやすくなります。すでに調査結果がある場合は、報告書や写真を弁護士に確認してもらい、今後の対応を検討します。調査と法律相談を別々に進めるのではなく、目的に合わせて役割を分けることが重要です。
緊急性が高い場合は警察を優先します
暴力、脅迫、ストーカー、監禁、行方不明など、生命や身体に危険が及ぶ可能性がある場合は、探偵よりも先に警察へ相談してください。今まさに危険が迫っている場合は110番、緊急ではない警察相談は#9110を利用できます。当法人では、すべての相談を調査につなげるのではなく、相談者の安全と問題の性質に合った相談先を優先してご案内します。
探偵と法律に関するよくある質問
Q. 探偵に違法な方法で調べてもらうことはできますか?
いいえ、違法な方法を前提とした調査は依頼できません。不法侵入、盗聴、スマートフォンへの不正アクセス、違法なGPS設置などは行えません。確認したい内容がある場合は、尾行、張込み、聞き込み、公開情報の確認など、適法な方法を検討します。
Q. 探偵が集めた証拠は裁判で使えますか?
調査報告書や写真が資料として利用される場合はありますが、必ず証拠として認められるとは限りません。取得方法、内容、争点との関係によって扱いが異なります。裁判や慰謝料請求を考えている場合は、必要な証拠について事前に弁護士へ確認することが大切です。
Q. 自分で会話を録音することは違法ですか?
自分が参加している会話を録音することが、直ちに違法になるとは限りません。ただし、録音の方法や利用目的、第三者への公開によっては問題になる場合があります。他人同士の会話を無断で盗聴したり、録音内容をSNSへ掲載したりすることは避け、利用前に弁護士へ確認してください。
Q. 調査中に対象者へ気づかれた場合は法律上問題になりますか?
気づかれただけで直ちに違法になるわけではありませんが、その後の行動には注意が必要です。対象者から中止を求められた場合や、周囲とのトラブルが生じた場合は、安全を優先して調査方法を見直します。無理に追跡したり、敷地内へ立ち入ったりすることはできません。
Q. 探偵に法律相談や相手との交渉も依頼できますか?
探偵は事実確認や証拠収集を行いますが、法律相談や代理交渉は行えません。慰謝料請求、離婚、損害賠償、契約問題などの法的判断や交渉は弁護士の役割です。当法人では、相談内容を整理したうえで、必要に応じて弁護士や警察など適切な相談先をご案内します。
法律を守ることが安心できる探偵調査につながる
正当な目的と適法な方法を確認して依頼することが大切です
探偵調査は、依頼者が知りたいことを何でも自由に調べられるものではありません。探偵業法や個人情報保護法、刑法などの関係法令を守り、対象者の権利や生活の平穏に配慮しながら進める必要があります。また、依頼者も調査結果をストーカー、嫌がらせ、脅迫、差別などに利用することはできません。正当な目的と適法な調査方法の両方を確認することが、安心できる探偵調査の基本です。探偵興信所一般社団法人では、契約前に調査目的、方法、期間、料金、報告方法を説明し、法律上対応できない依頼は受けていません。法的な判断や交渉が必要な場合は弁護士、事件や身の危険がある場合は警察など、状況に合った相談先をご案内します。法律を守って調査を行うことは、対象者だけでなく、依頼者自身の安全と権利を守ることにもつながります。
※本記事は、探偵調査員が作成後、弁護士と心理カウンセラーによる監修を行い、探偵業法第十条に基づいて、相談者や一般ユーザーのコメント、意見を一部変更して掲載しています。
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記事作成者 -
栗山弁護士弁護士アドバイス:探偵に依頼する際には以下の点に注意して有効的な活用をしましょう。
・目的を明確にする:調査の目的を具体的に伝えることで、探偵が適切な調査方法を選択しやすくなります。
・証拠の使い道を考える:収集した証拠がどのように法的に利用できるか、事前に弁護士と相談しておきましょう。法的に有効な証拠の収集を重視できるでしょう。
・定期的な進捗確認:調査の進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて調査の方向性を修正することが効果的です。担当者とコミュニケーションを密に取ることが重要です。 -
カウンセラー柴田記事監修
この記事の監修は、カウンセラー柴田(有資格)が行いました。まずは行動を確認し、事実を知ることによって気持ちの整理をすることができます。心の問題の解決にもやはり事実が必要です。
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